更新日:2025年10月21日
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「レッドリボン」をシンボルにした運動は、ニューヨークのアーティスト達が、エイズによって亡くなっていった仲間たちに対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すために始まりました。その考えに共感した人々によって世界的な「レッドリボン運動」として発展してきています。
なお、レッドリボンはUNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークとしても採用されています。
また、12月1日の「世界エイズデー」は、WHO(世界保健機関)が1988年に「エイズのまん延防止及び感染者・患者に対する差別・偏見の解消を図る」ことを目的として定めました。
鹿児島県では、これらの趣旨に賛同し、世界エイズデーを中心とする1カ月間を「鹿児島レッドリボン月間」と定め、エイズに関する正しい知識の普及啓発を実施することにより、エイズの予防および感染者・患者などが尊厳をもって暮らせる社会づくりを推進しています。
「U=U、検出されない=性感染しない」
これまでHIVとエイズに対して様々な取組がなされてきました。治療法の進歩によりHIV陽性者の予後が改善された結果、HIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。また、近年では、HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6ヶ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないことも確認されています。
このことは、Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)、略して「U=U」と呼ばれています。
つまり、治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、HIV感染の予防にも、その進歩に支えられた様々な選択肢が用意されるようになりました。しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、有効な治療法がなく死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また、差別や偏見を招く要因の一つになっているとも言われています。
そこで、今年度の「世界エイズデー」キャンペーンテーマは、この「U=U」という言葉をより一層浸透させることで、もう一度HIVとエイズのことを皆で考えてみましょうというメッセージが込められています。
ひとりでも多くの人がHIVとエイズのことを自分の事として捉え、HIVとエイズに関する検査や治療、支援などの知識を身につける契機とし、最新の知識の普及を通じて、HIV検査の受検促進や差別・偏見の解消につなげていきたいと考えています。
令和7年11月16日(日曜日)から12月15日(月曜日)まで
期間中、県内では保健所での夜間・休日検査や街頭キャンペーンなど、さまざまな取り組みが行われます。
伊集院保健所では下記のとおりHIV夜間検査を実施します。無料・匿名で受けられます。詳細については、保健所に直接お問い合わせください。
令和7年12月8日(月曜日)午後5時から午後7時まで
予約が必要です。令和7年12月5日(金曜日)午後5時までに予約をしてください。
伊集院保健所疾病対策係
電話番号:099-273-2332
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