更新日:2025年6月19日

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所信表明

令和7年第4回日置市議会6月議会定例会に当たりまして、私の市政についての基本的な考え方や所信の一端を申し上げます。

はじめに、令和7年5月18日に執行されました日置市長選挙におきまして、引き続き、2期目の市政を担わせていただくことになりました。改めまして、その職責の重さを痛感し、身の引き締まる思いでございます。これからも、市民の皆さまとともに対話を重ねていくなかで、まちとしての夢や希望を形にするため、社会全体の変化を見据えながら、さまざまな挑戦に誠心誠意、全力を尽くしてまいります。

さて、市政1期目、私は、4つの町が合併し誕生した我が日置市の未来を視座から描くため、4年間の任期中、1年ごとに旧町エリアを引っ越しながら、市政に当たりました。それぞれの地域にそれぞれの暮らしがあり、食べもの、見るもの、聞くもの、全てが居住地によって大きく変化することを実感しています。

そのなかで、私の政治姿勢でございます「対話と挑戦」をスローガンに、各種施策に取り組みました。具体的には、子育て世帯のUターン促進のため、合併後、初の新規認可保育園の開設や、小中学校の給食費補助の開始など、子育て環境の改善に取り組みました。

また、社会の変化に対応するため、エネルギーの地産地消による地域内経済の循環率向上を目指した脱炭素化や、行政手続きのオンライン化、公共施設の民間移管などの公民連携を推進しました。さらに、若者や女性のUターン促進のため、事務系職種の雇用確保を目指し、企業の本社誘致も積極的に行いました。

これらの取り組みにつきましては、一定程度の手ごたえを感じており、2期目に当たりましてもより一層、推進していくとともに、人口減少社会における公共施設のあり方や、上・下水道を含むインフラ設備の維持管理といった、市政の懸案に対して道筋をつける4年間にしたいと考えています。

2期目の今回、市政を運営していく上で、大きく6つの柱を掲げています。

まず、1つ目は、「地域福祉」であります。住み慣れた地域で、尊厳を持って生活できるよう、買物や通院手段の確保のための乗合送迎サービスの利便性向上や、情報通信技術を活用した自治会の負担軽減を図ります。また、年齢に関わらず、誰もが学び続けられるよう生涯学習の推進や、災害時に命を守るための防災対応力の強化などを通して、「歳をとっても安心して自分らしく暮らせるまち」を目指します。

2つ目は、「教育・子育て支援」であります。すべての子どもたちが、生き生きと健やかに成長できるよう、自然環境のなかで楽しく遊び、学べる環境づくりや、ファミリーサポートセンター等の子育てを助け合える環境づくりを推進します。また、次世代を担う子どもたちが、情報通信技術を積極的に活用できるよう、教育環境の充実や、ふるさとの魅力に触れ、地域とのつながりを感じられる、ひおきふるさと教育の進化などを通して、「こどもまんなか。子どもと子育てを応援するまち」を目指します。

3つ目は、「経済」であります。地域経済の活性化と持続的な発展を図るため、創業スクール等による新たな挑戦の仕組みづくりや一次産業を続けられるよう、農作業受委託環境の整備を促進します。また、若者が希望する職種を選択できるよう、本社機能の誘致促進や、観光目的地として選ばれるためのクラフト関連産業を生かした観光推進などを通して、「仕事に誇りを持ち、次の世代に引き継げるまち」を目指します。

4つ目は、「オール日置」であります。女性や若者が自分らしく生きられるよう、多様な機会と選択肢を提供する環境づくりや、地域課題解決に向けた、企業共同体等の結成を推進します。また、本市を離れても、つながり続けられる関係を大切にするため、ひおきとLINE登録者の更なる増加や、市民のクラウドファンディングへの挑戦の後押し、職員の人材育成の仕組みづくりと実践強化などを通して、「日置を思う全ての人の力が結集し、挑戦できるまち」を目指します。

5つ目は、「環境・脱炭素」であります。地域でエネルギーを生み出し、地域で循環する仕組みを強化するため、再生可能エネルギー導入の加速や緑豊かな田園風景を未来につなぐため中山間地域の環境保全を図ります。また、持続可能な社会の実現を目指しリデュース・リユース・リサイクルの取組推進などを通して、「自然環境が次の世代に良い形で引き継がれるまち」を目指します。

最後の6つ目は、「行政改革・まちづくり」であります。市民サービスの向上と効率的な行政運営を図るため、行政手続きのオンライン化を進め「行かなくてもいい市役所」を目指すとともに、交通アクセスの改善のため、湯之元駅のバリアフリー化や、県道谷山伊作線などの整備を促進します。また、民間活力を生かした公共施設の最適化の推進などを通して、「都市部と周縁部のバランスを強みに変えられるまち」を目指します。

以上、私の市政運営に当たっての6つの柱を申し上げてまいりましが、引き続き、市民の皆様と地域の未来を一緒に描けるよう、対話を重ね、社会情勢の変化に対応した市政運営を進めてまいります。

議員の皆さま、市民の皆さまにおかれましては、今後の市政運営により一層のご理解とご協力を賜りますことをお願い申し上げ、私の所信表明といたします。

令和7年6月

日置市長永山由高

お問い合わせ

総務企画部総務課広報戦略係

899-2592 日置市伊集院町郡一丁目100番地

電話番号:099-248-9401

FAX番号:099-273-3063

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